『カレーライス 教室で出会った重松清』重松清(著)【新潮文庫の100冊】

日本文学

◎作品紹介

『カレーライス 教室で出会った重松清』
著者:重松清 /出版社:新潮社 /発売:2020年

教科書やテスト問題に採用された作品など9つの短編集です。
懐かしいお話に出会えるかもしれません。

2022年の新潮文庫の100冊にも選ばれています。

◎感想  

小学生時代は言いたいことも言えず、いやなことがあっても我慢しておけばいいと思い、親や先生に相談するなんて思いもしませんでした。
親になってみれば我が子が心配で、何でも聞き出そうとしたりして、とんでもない。
自分の子どもの頃の心の中を思い出させてくれました。

こんなことで泣いたら悔しくてしょうがない。

『ドロップスは神様の涙』より

とってもわかるこの気持ち。
弱みを見せることができないのです。

「おまえもう『中辛』なのか!」

『カレーライス』より

これはもう親目線で読んで、お父さんの喜んでいる顔が目に浮かびます。
このお父さん、素直で素敵です。

「だって、ぼく、野球好きだもん。」

『卒業ホームラン』より

本当にこの一言にはガツンときました!
がんばればいいことがあるわけではないけれど、それをうまく伝えられずに悩んでいるお父さんに感情移入して読んでいたので、目が覚めた思いです。
がんばるには、成果が出るか出ないかではなく、好きか嫌いかが大切なのですね。

2022.8.26読了

◎まとめ

久しぶりに重松清さんの作品を読みました。
ちょっと重めの作品も多く、読むのが辛くなることもあり、実は最近10年位は読んでいませんでした。
こちらの本は教科書などで採用されている作品を集めたとのことだったので、これなら読めるだろうと思い、手に取りました。
読んだことのある短編もありましたが、読んでよかったです!

短編集ですので、読書はあまりしない人でも、1日数ページずつで楽しめると思います。
初・重松清さんにもオススメです。

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