『ツバキ文具店』小川糸(著)鎌倉にある気になる文具店

日本文学

母の本棚から選んだ1冊。優しいお話の始まりです。

◎作品紹介(簡単なあらすじ)

『ツバキ文具店』
著者: 小川糸 /出版社:幻冬舎
カバーイラスト:しゅんしゅん /カバーデザイン:名久井直子

鎌倉市にある「ツバキ文具店」を先代から引き継いだ鳩子。
このお店では代書も請け負います。
季節の移り変わりの中で、代書の依頼に来るお客様たちや近所の人々との交流を通じて、鳩子の心の中も変わりながら成長していきます。
お客様にお出しする季節に応じた飲み物がとてもおいしそうです。
手紙を書きたくなる物語。

2017年本屋大賞第4位

ラジオドラマ化、テレビドラマ化されています。

著者の小川糸さんについて

1973年生まれ。
山形県出身。
2006年『食堂かたつむり』で第1回ポプラ社小説大賞に応募し、2008年デビュー。
その後たくさんの小説やエッセイを書かれています。

装画について

カバーイラストを描かれたしゅんしゅんさんは素描家だそうです。
初めて聞く言葉です。
私の印象では、全て細い線で描写をしていて色や影はほとんど付けないというイメージでした。

幻冬舎Plusのサイトに『ツバキ文具店』に関する対談記事が載っていました。

◎感想

ゆっくりとした日常の様子や季節を味わいながら物語が始まりました。
代書とは手紙に用件をただきれいな文字で書くことだと思っていたので、最初の手紙の代書では驚きと尊敬の気持ちでいっぱいになりました。
すべての手紙の写しが掲載されていて、手書きの良さを感じます。
ポッポちゃんこと鳩子のマイペースなようで実はじっくり考えての行動のひとつひとつが優しく心に残りました。

そんなふうに、字には、それを書く人の人柄がそのまま出ると思い込んでいた。けれど、それは間違いだった。カレンさんのように、どうしたって上手に字が書けない人も存在する。字が汚いから心も穢れていると考えるのは、あまりに暴力的すぎる。

この文章は印象に残りました。
この気づきは大きいですね。

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