猪苗代湖の音楽フェスに行った人しか読めない短編をまとめた単行本。フェスに行けなかったので、読めてうれしいです。
『マイクロスパイ・アンサンブル』
著者:伊坂幸太郎 /出版社:幻冬舎
2025年8月文庫化しました。
◎作品紹介(簡単なあらすじ)
2015年から行われている、猪苗代湖の音楽フェスで配布される小冊子の小説を、7年分+おまけでまとめた連作短編集。
TheピーズとTOMOVSKYの楽曲をテーマに書かれています。
1年目は任務の男、失恋の男、逃げる少年が全く別の場所で生きていて、全く接点もありません。
悩み多きこの男や少年が毎年名前を変え(〇〇の男の〇〇部分が変わっていく)、話は進んでいきます。
楽曲の歌詞が引用され、それに合わせて彼らはどうなっていくのか、どうつながっていくのか。
著者の伊坂幸太郎さんについては、こちらのページにまとめました。⇩
◎感想

イベント用にこんな素敵なお話を書いていたなんて知りませんでしたが、こうして単行本となり読むことができてよかったです。
私の好きなタイプの伊坂さんらしい連作短編集でした。
失恋の男が悩んでいるあれこれに共感できることが多かったです。いつまでも思い出して自己嫌悪に襲われるのも同じです。
「プライド?そんなの、ただの言葉だろ」
『三年目』より
「プライドなどただの言葉に過ぎない」
プライドって何だろう。確かに意味のわからない言葉ではあります。
自分ではプライドだと思っていても、ただ恰好つけているようにしか見えなかったり。
でも、この人格好つけてるなとか、思ってしまう自分が嫌です。
エージェント・ハルトや門倉課長のうつわの大きさに頭が下がります。見習います。
それぞれの主人公が悩みながらも、視野を広げて成長していく姿に元気をもらいました。
見方を変えれば世界は変わるんだと思わされました。ちょっと見ただけで何でも分かった気になっていてはいけませんね。
◎まとめ
伊坂幸太郎さん作品が好きな方も、伊坂さん作品初めての方にもおすすめの1冊です。
短編集で読みやすく、普段あまり本を読まない方や、隙間時間の読書にもよいかと思います。
伊坂さんの作品、再読もしたいし、新刊も読みたいし、追いつきません。でもこれから読んでいくのが楽しみです。
TheピーズさんとTOMOVSKYさんが気になって調べてみました。
TOMOVSKYさんは元カステラのボーカルの方だそうです。カステラは知っている気がする!!
公式チャンネルがあったので、この物語に出てくる曲を少し聞いてみました。
詩が好きです。



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