『ランチのアッコちゃん』柚木麻子(著)心あたたまる食事を。【2014年本屋大賞7位】

日本文学

先日読んだ『BUTTER』がおもしろかったので、ほかの作品も読んでみたいと思いこちらの作品を選びました。
表紙画像からの想像ですが、美味しい食べ物が出てきそうです。

『ランチのアッコちゃん』
著者:柚木麻子 /出版社:双葉社

2014年にNHK BSプレミアムにて全8話でテレビドラマ化されています。
2014年本屋大賞7位

◎作品紹介

『ランチのアッコちゃん』『夜食のアッコちゃん』『夜の大捜査先生』『ゆとりのビアガーデン』の4編からなる連作短編集です。

表題作の『ランチのアッコちゃん』では、派遣社員の三智子が彼氏にふられたばかりで、しょんぼりと落ち込んでいます。

これを見かけた部長のアッコさんから「1週間ランチの取り替えっこ」を提案されます。

そして断ることもできず、渋々とランチ交換が始まってしまいます。

月曜から金曜まで、毎日指示された場所へ出向きランチをする三智子。

ランチがだんだんと楽しくなってきて、どんどん考え方も行動も変わっていく三智子を見ていると、こちらも元気がもらえます。

他3編も元気がもらえるお話です。

◎著者の柚木麻子さんについて

1981年東京都生まれ

2008年『フォーゲットミー、ノットブルー』でオール讀物新人賞を受賞。同作を含む初の単行本『終点のあの子』で2010年にデビュー。

2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞

著書の『嘆きの美女』はドラマ化されています。

◎心に残った言葉と感想

アッコさんに振り回されながらも元気になり変わっていく三智子を見ていると、こちらも元気がもらえました。あんなにしょんぼりしていたのに。
食べる物と、人との関わりで、人間はいいほうにも悪いほうにも変わっていくのですね。
毎日のランチシーンを読んでいて、食事の大切さがわかり、雑になっている毎日の食事を丁寧にしていきたいと強く思いました。

第2話では、またもや悩める三智子がアッコさんに引っ張られながら、いつの間にか成長していく姿が爽快です。

「ーーー自分の視野が狭くなっていたことがよくわかりました。だけど…。いつか、もっとスキルを身につけてアッコさんの会社に入りたい。ーーー」

『夜食のアッコちゃん』より

前向きな姿に共感しました。三智子は本当にどんな経験も自分のものにして成長していくので見習いたいです。
学べるチャンスはどこにでもあるので、見逃さず吸収していきたいです。

ポトフとおにぎりの組み合わせがとてもあたたかく美味しそうでした。

表紙のお弁当、これ作ろう…。

◎まとめ

「食」に関する本が好きな方、料理の好きな方におすすめです。

全199ページの中に4つのお話が入っていますので、本を読む時間のあまりない方でも、隙間時間に読めると思います。

前回読んだ「BUTTER」とは全く作風が違っていて驚きましたが、こんな風に心が温まるお話もいいですね。

どちらも美味しいものがたくさん登場するところは共通しています。

『3時のアッコちゃん』と『幹事のアッコちゃん』という続編も出ています。

ドラマも見てみたいですね。

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