『出張料理みなづき 情熱のポロモード』十三湊(著)料理のアイデアは無限大

日本文学

最近はお料理小説が好きで、何か面白そうな本はないかと探していて見つけました。タイトルと表紙にひかれました。初めて読む作家さんなので楽しみです。

『出張料理みなづき 情熱のポロモード』
著者: 十三湊 /出版社:幻冬舎

◎作品紹介(簡単なあらすじ)

体調を崩し仕事を辞め、自宅で療養中の季実は、東京の本郷にいる祖母の家で暮らすことになりました。

以前は下宿屋を営んでいた祖母ですが、今は誰もいなくて使われていないとのことで、そこに住むことになっていましたが、実は一人住人がいました。そこで料理人の桃子さんと出会います。

無気力で食欲もなくなっていた季実は、ここでの桃子さんの作った料理を食べながら暮らしていくうちに、食べることの大切さに気が付きます。

やがて桃子さんの〈出張料理みなづき〉の仕事に季実はアシスタントとして同行するようになり、そのお客様との関係や悩みを料理によって優しく解決へと導いていきます。

料理にまつわる人々の心あたたまる物語です。

◎著者十三湊さんについて

1979年岐阜県生まれ。

第20回電撃小説大賞を受賞しデビュー

代表作に【ちどり亭にようこそシリーズ】があります。

◎感想

心も身体も疲れてしまった季実は、自分はとっても真面目で「〜するべき」思考が強いのだと自覚できるようになりますが、この思考をすぐに変えることは難しそうです。だけどゆっくりゆっくり回復していく様子にこちらも元気がもらえました。

「おいしくて、うれしい」という感覚が戻ってきた。

『如月 始まりのおむすび』より

ご飯を美味しいと思えることは当たり前のことではないのですね。
そう思える心と身体が必要です。

季実とは反対に「〜すべきだ」という考え方をしない桃子さんが作る料理は、とても美味しそうです。
楽しく料理をする、ジャンクフードもレトルトも食べる、疲れたら休む、自由でいいんだと思ったら気が楽になりました。
料理は手間をかければいいというものではなく、食べる人の気持ちや体調を考えて調理をする桃子さんの姿勢にやさしさを感じます。

作中ではいろいろなバリエーションのおにぎりが出てきて、これがどれも美味しそうで、早速家にあるものを使って自己流でいくつか作ってみました。おにぎりとお味噌汁、これだけで幸せな気分になれました。このお話に出てくるように真似して、朝食や昼食用におにぎりを作って冷凍しています。

次は朝のトースト祭りを真似しようと考え中です。

料理は得意ではないですが、これからも毎日の食事を美味しく食べられますように。元気に食べている姿を見られますように。

◎まとめ

料理小説が好きな方におすすめです。
家庭料理の温かさを再確認できました。
読んだら料理したくなるお話です。

料理小説は読みたいものがたくさんあります。
この作者さんの【ちどり亭へようこそシリーズ】はもちろんのこと、【食堂のおばちゃんシリーズ】【東京すみっこごはんシリーズ】もまだ未読のものがあるので読んでいきたいです。

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