『名探偵再び』潮谷験(著)名探偵は存在するのか

日本文学

『伯爵と三つの棺』を初めて読んでから気になっている作家さんの作品です。
名探偵、気になります。

◎作品紹介(簡単なあらすじ)

『名探偵再び』

著者: 潮谷験 /出版社:講談社

装画:ミツ蜂 /装幀:川谷康久 /挿画:潮谷験

雷辺女学園に入学した時夜翔(ときやしょう)には、学園の名探偵だった大叔母がいた。数々の難事件を解決し、警察からも助言を求められた存在だったが30年前、学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、ともに雷辺の滝に落ちて亡くなってしまった……。

悪意が去ったあとの学園に入学し、このままちやほやされて学園生活を送れると目論んでいた翔の元へ、事件解明の依頼が舞い込んだ。どうやってこのピンチを切り抜けるのか!?

(講談社公式ホームページより引用)

著者の潮谷験さんについては、こちらのページにまとめました。⇩

表紙のデザインをされたミツ蜂さん、MVイラストを多く手掛けられていらっしゃるようです。
私は音楽に詳しくないのですが、MVイラストとは、ミュージックビデオに使われるイラストのことだそうです。
色鮮やかな素敵なイラストです。

◎感想

名探偵の親類だからと同じ活躍を期待されても、そこは無視していいのではと始めは思いました。
けれども他人に絶対に弱みを見せたくない主人公の時夜翔、推理なんてしていなくてもうまく話を進めていく能力がすごくて怖いほどでした。

学園の人々、生徒たち、過去の事件、全て怪しく思える展開で、最後は・・・驚きと納得でした。
翔の事件解決のためなら手段を選ばない、綺麗ごとなしの姿が爽快でした。
結局、名探偵は誰だったのでしょうか。

続編あったらいいなと思っています。

◎印象に残った言葉

「人間にとって、個人にとって一番必要なことって、やっかいごとに対する解決能力だと思うんです。もちろん、誰から見てもベストな方法で突破できたら爽快でしょうけれど、贅沢はいってられません。とにかく解決してみせる。結果を提示してみせる。それこそが人間の本題ってやつで、プライドと呼ぶべき最優先事項だと思いませんか」

『名探偵再び』より

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