どこかで見かけておもしろそうと思い、図書館に予約してやっと手元に届きました。クイズが題材のお話は初めてで想像できませんが楽しみです。
『君のクイズ』
著者:小川哲 /出版社:朝日新聞出版
第20回本屋大賞(2023年)第6位
◎作品紹介(簡単なあらすじ)
クイズプレイヤーの三島玲央はTV番組『Q-1グランプリ』に出場し決勝戦まで残った。
その決勝戦で対戦相手の本庄絆は最終問題が読まれる前に早押しボタンを押し、回答し正解をして優勝をします。
「0文字押し」
この不可解な出来事に納得できない三島は、独自に調査を始めます。
決勝戦の1問目からひとつずつ振り返りながら、自分の過去の出来事も思い出していきます。
クイズとは何なのか?
◎著者の小川哲さんについて
1986年千葉県生まれ。
2015年『ユートロニカのこちら側』で、第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。
2017年『ゲームの王国』で、第38回日本SF大賞と第31回山本周五郎賞を受賞。
『地図と拳』で、2022年に第13回山田風太郎賞、2023年に第168回直木三十五賞を受賞。
◎感想
テレビでよく見るクイズ番組。
早押し問題は、こちらが何を聞かれているのかも理解していないうちに回答してしまうクイズプレイヤーにいつも驚かされいました。
クイズの早押しボタンは、答えがわかったら押すものだと思っていましたが違うのですね。
なるほど、なるほど、競技なのですね。物知りなだけじゃだめなのですね。
これからクイズ番組を見るときの楽しみ方が変わりそうです。

1問ごとに回答へ行き着くまでの頭の中の動きが詳細に書かれていて、短時間でこんなにもいろいろなことを考えているということに圧倒されました。
そして問題を解くたびに蘇る思い出から、謎を解いていくというストーリーに引き込まれ、後半は一気読みでした。
二人の過去や生き様がクイズにも真相にも、ここまで関わってくるとはと、最後は驚きました。
世界は知っていることと知らないことの二つで構成されている。
『君のクイズ』より
クイズに正解したからといって、答えに関する事象をすべて知っているわけではない。
奥深くて興味深いクイズの世界。気になります。
◎まとめ
クイズが好きな方や、推理小説好きな方にもおすすめです。
約190ページの長さのお話なので、気になる結末まで一気に読むことができます。
小川哲さん、特にジャンルにはとらわれないで書いていらっしゃるそうです。
先日読んだデビュー作の『ユートロニカのこちら側』は、また全く違った雰囲気の作品でしたが、とてもおもしろかったです。こちらはSFでした。
直木三十五賞を受賞した『地図と拳』はもちろん、ほかにもおもしろそうな作品があるので読みたいです。『地図と拳』は書店で見たところとても分厚くて、読み応えがありそうでした。図書館予約中ですが、貸出期間内に読み終わるでしょうか…
参考文献にあった、クイズ王の伊沢拓司さんの著作も読んでみたいですね。


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