今年一番のミステリーと聞いて(2022年)すぐ図書館で予約して、やっと順番がまわってきました。
初めて読む作家さんの作品なのでとても楽しみです。
第167回直木賞候補
【このミステリーがすごい!2023年版 】国内編第1位
【『ミステリーが読みたい!2023年版 】国内作品ランキング1位
第20回本屋大賞(2023年)第4位
◎作品紹介(簡単なあらすじ)
傷害事件で警察署に連行された酔っぱらいのスズキタゴサク、四十九歳。
自分には霊感があって、事件を予知できるという。
そして爆発の予知をはじめるスズキ。
霊感だと言いながらヒントをクイズのように出していく。
正解はわからない。
警察はどう動くのか。どう動くのが正しいのか。
最後に行き着く先がなにも見えないこの事件、結末はいったいどうなるのか。
◎著者の呉勝浩さんについて
1981年青森県生まれ。
2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。
2018年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞。
2020年『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞と、第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞、第162回直木賞候補。
2021年『おれたちの歌をうたえ』で、第165回直木賞候補。
◎感想
容疑者であるスズキの真意が読めず、一言一言が気になり、会話にどんどん引き込まれていってしまいました。
適当なことを言っているのか、真実を言っているのか、馬鹿にされているとしか思えず、刑事たちが焦る気持ちと一緒になり、もどかしくイライラとしながらの読書でした。

次々に起こる爆発を止められず、多くの人が傷つき亡くなっていく様子をまるでゲームのように楽しむ容疑者はただの愉快犯なのでしょうか?
こんな謎解きをいつまで続けるのだろうかと考えながら、ページをめくる手が止まりませんでした。
投げつけられた敵意を、知らぬままに歩いていく。
『爆弾』より
そう、敵意に気づくことは難しいのではないでしょうか。
結末まで読んでもスッキリはせず、こんな人間がどこにでもいるのだという恐怖が残りました。
人間の頭の中は無限の世界です。
一人として同じ人間はいないということを改めて思いました。
◎まとめ
初めての呉勝浩さん作品。
ミステリー好きな方は、一気読みしてしまう作品だと思います。
最近よく聞くどんでん返しとはまた少し違うような作品でした。
推理小説は直木賞を受賞しにくい傾向が長く続いていたそうですが、最近ではそれもなくなってきているようです。
呉勝浩さんは3回も候補になっています!
今回『爆弾』がとてもおもしろかったので、直木賞候補になった推理小説、ほかにも見つけて読んでいきたいです。
[2024.6.29更新]
2024年続編が発売されるようですね!気になる・・・


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