『かもめ食堂』群ようこ(著)素朴だけどおいしいもの

日本文学

なぜだか群ようこさんの作品に惹かれ、若いころから小説やエッセイをたくさん読ませていただいています。
今回は久しぶりに小説をと思いこちらを選びました。
かもめ食堂ってどんなところだろう?なんだかさわやかなイメージですが。

『かもめ食堂』
著者: 群ようこ /出版社:幻冬舎

Wikipediaには映画のための書き下ろし小説だと書かれています。
映画は2006年3月に小林聡美さん主演で公開されています。

◎作品紹介(簡単なあらすじ)

フィンランドにある「かもめ食堂」は日本人のサチエが経営しています。
看板には「かもめ食堂」と「ruokala lokki」と小さく書かれているだけです。
お客さんはなかなか来ないけれど、毎日毎日楽しそうな様子のサチエ。
初めてお客さんのトンミくんが毎日来てくれますが、ほかには誰も来ません・・・
そこに日本人のミドリとマサコがやってきて、楽しいこともあるけれど、困ったこともたくさん起こります。
かもめ食堂はどうなっていくのでしょうか?

◎著者の群ようこさんについて

1954年生まれ、東京都出身
1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー
代表作に無印物語シリーズ、そのほか小説、エッセイなど多数の著書があります。
最近では2022年7月にエッセイ『スマホになじんでおりません』、2022年1月に小説『おネコさま御一行 れんけ荘物語』が刊行されています。(2022.10.1現在)

◎心に残った言葉と感想

サチエの食べるものへのぶれない考え方がとても好きでした。
いろんな物を食べて、研究して、自分好みの店の開店のために、お金を貯めるために、長い間会社勤めをしている姿には頭が下がります。
コツコツと同じことをしていくのはとても大変なことだと思います。
すぐに焦ってしまう自分を反省しました。

「おにぎりは人に作ってもらったものを食べるのがいちばんうまいんだ」

『かもめ食堂』より

こう言っておにぎりを作ってくれたお父さん。
いつも「人生すべて修行」と言うお父さん。
そのおにぎりが美味しいと思うサチエ。
二人のあたたかい想いが伝わってきました。

「正直にやっていれば、ちゃんとどうにかなるんです」

『かもめ食堂』より

「先がどうなるかはわかりませんけど、自分さえちゃんとしていれば、何とかなりますよ」

『かもめ食堂』より

この二つの言葉がとても心に残りました。
すぐに何とかならなくても、あせらずいつも正直にちゃんとしていること、継続することが大事だと気が付きました。

看板メニューのおにぎりはフィンランドではなかなか売れませんが、とっても美味しそうな描写で、日本人ならすぐに食べたくなるのではないでしょうか。
のんびりとおいしいご飯を食べたり、料理がしたくなる1冊でした。

◎まとめ

心温まるお話が好きな方や、リラックスタイムにおすすめの小説です。

群さんの初期の作品は、もう内容を覚えていないほど前ですが、エッセイも小説もかなりの数読みました。
図書館や書店に行くとなぜか手に取ってしまうことが多かいです。

『パンとスープとネコ日和』シリーズと、『れんげ荘物語』シリーズが多く出版されているようなので、読んでみたいと思います。

映画かもめ食堂はAmazonプライムにあったので、読んだ後に少し見ました。
フィンランドのかもめ食堂はイメージ通りの雰囲気でした。
残念ながら時間がなかったので続きはまた今度。

今回はkindleでセール中に購入して読みましたが、もうセールは終わっているようです。(2022.10.1現在)

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