『サーチライトと誘蛾灯』櫻田智也(著)虫好きの優しい探偵誕生

日本文学

魞沢泉シリーズ。ミステリーなのに心温まる短編集です。

◎作品紹介(簡単なあらすじ)

『サーチライトと誘蛾灯』
著者: 櫻田智也 /出版社:東京創元社
カバー装画:河合真維 /デザイン:長﨑綾(next door design)


昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者”名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。
 東京創元社公式ホームページ『サーチライトと誘蛾灯』内容紹介より引用

表題作の『サーチライトと誘蛾灯』で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞。
2019年『本格ミステリ・ベスト10』29位

著者の櫻田智也さんについては、こちらのページにまとめました。⇩

文庫本のカバー装画は河合真維さん。こちらのホームページで、たくさんの素敵な作品を見ることができます。
櫻田智也さんの『蝉かえる』文庫本と単行本、『六色の蛹』単行本、紙魚の手帖の扉絵なども描かれています。魞沢のイメージにぴったりで優しい気持ちになれます。

◎感想

魞沢の観察眼がとても鋭くて、そして優しかったです。
たまたま訪れた場所でなぜか事件に遭遇してしまい、疑われてしまうこと度々。
それでもひとつひとつの事柄をしっかり見つめ、マイペースに謎を解き明かしていく様子に優しさを感じました。
悲しい事件もあるけれど、事件の解決だけでなく、小さな救いも見つけてくれました。
とても好きなシリーズです。

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